【2020年8月】話題を集める注目の広告アイデアをセレクト【としまえん】

仕事

都内の広告会社で働く私が、毎月面白かった広告をセレクト。
そのアイデアからビジネスにも転用できるような要素を見つけてご紹介します。

2020年8月末をもって惜しまれつつ閉園した都内の遊園地「としまえん」。

西武線沿線に生まれ、最近まで過ごしてきた私にとっては、
ものすごい思い出の詰まった遊園地です。
(最後の週末行きたかったけど、予定が重なり行けず・・・泣)

としまえんは、遊園地としての魅力もさることながら、
そのセンスあふれる広告も度々話題になってきました。

通勤時にみる、西武線車内に掲出されたとしまえんの魅力的な広告。
広告会社に新卒入社し、昼夜逆転した生活を送っていた私を、
としまえんの広告が鼓舞してくれたと言っても過言ではありません!

この記事では、そんなとしまえんの広告の歴史と、
最後の最後に発表されたさすがのクリエイティブをご紹介。

としまえん 最後の広告

それがこちら。

「Thanks.」のコピーと、マンガ『あしたのジョー』の有名なワンカットのみで構成されたクールな広告。
説明過多な時代に、こういうあえて説明がないシンプルで力強いビジュアルは本当にかっこいい。
見る人を選ぶ、そして見る人を信頼しているからこそできる広告ですね。

どんな広告

広告はそもそも”広く告げる”という機能が求められますし、
長年親しまれた遊園地の閉園を知らせる目的の広告となればなおさら。
しかし、少なくとも『あしたのジョー』を知らない世代にとっては、
なんとなくわかるけど、「?」なビジュアルです。

一方で、ある世代以降にとっては見た瞬間にすぐに伝わるものになっていて、
はっきりとターゲットを割り切っていますね。
つまり、かつてとしまえんで遊んでいた
いまの大人たちに向けて「ありがとう」と言っているということじゃないでしょうか。

一時代を築いて、そして現在はその役目を終えようとしている遊園地。
それを象徴するように、白く燃え尽きたマンガのキャラクターを起用したコラボレーション広告は、
一定の層に深くささる粋なメッセージになっています。

としまえんの広告の歴史

としまえんの秀逸な広告は、ここに集大成を飾りましたが、
過去の作品もその時代を代表する遊び心に溢れたものでした。

というか、
”メッセージビジュアルやキャラクターを起用し、コピーでボケる”
というはとしまえん広告のお家芸なのです。
なので、最後までとしまえんらしかった、ということでもあると思います。

としまえんの名作広告

そのなかから私が好きな広告たちをご紹介。

「クール、ミズ。」(2005年)

http://www.toshimaen.co.jp/guide/ad.html

2005年に環境省が推進した「クールビズ」。
ビジネスシーンでも、ノージャケット、ノーネクタイなど涼しい恰好で過ごし、
電力消費を抑えたり、CO2排出量を抑制しようという取り組みです。すっかり定着したクールビズはととしまえんはのこの「クールビズ」をもじって、夏のプールの広告に転換。
頭良いです。

TSM48(2010年)

https://audee.jp/news/show/69519

AKB49ネタ。
としまえんの”としま”を”年増(TSM)”にして、年増(失礼)の女性48人を、AKBのようにアイドル化した広告。
二段三段とネタを組み合わせる感じ、センスいいとしか言いようがありません。
これ考えたときの打合せとか盛り上がったでしょうね笑
(2020現在だとコンプラ的に難しいかもしれませんが。)

まとめ

遊園地としても多くの人の思い出てに残るとしまえんですが、
広告業界にとっては、毎年その動向が注目されるクライアントでもありました。

広告を出すと相応のお金がかかるし、いろいろ伝えたいことを盛り込んだりしてしまいがちですが、
としまえんのように、遊び心を失わずに世の中に刺激を与えることで、
説明的な広告よりよっぽどをブランディングに成功していたと思います。

そんなとしまえんに行けなくなるのも、広告が見られなくなるのも悲しいですが、
次にできるというハリー・ポッターの施設も楽しみです。
あと、地味にとしまえんの映画館「ユナイテッド・シネマとしまえん」は、
IMAX導入劇場にしては他の劇場より空いてるので、隠れおススメスポットです。

というわけで、引き続きとしまえんを楽しんでいきましょう!

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